7月の米雇用統計とISM非製造業景気指数が共に予想を下回る弱い内容となったことで、米株式市場は下落、リスク回避の動きから円買いが強まりました。
先週から今週にかけて、円売り派には厳しい状況が続いていますが、こういう時こそ冷静な相場分析が必要になります。いつものグラフで、直近10週間の通貨価値変位はどうだったのか見てみましょう。
図99は、2007年5月28日から8月3日までの通貨価値変位を表す折れ線グラフです。2007年5月28日を基準に平日50日間の、7通貨等配分ポートフォリオ(PF-B)からの各通貨の変位を求めてグラフにしています。(図をクリックすると拡大表示されます。)
赤線で示した「円」の動きに注目すると、先々週までほぼ一貫して円安が進行していましたが、先週からは急激な円高になっているのが判ります。
先週の月曜から今週の月曜までの1週間で、3.18%円が高くなっています。その後円はやや下落ぎみになっていましたが、今週末の米景気先行き不安の高まりから、米ドルやカナダドルが売られる反動で、円高に振れています。
結局、今週1週間で通貨価値が下がったのは順に、米ドル、豪ドル、円で、下落率はそれぞれ、0.68%、0.35%、0.24%となっています。
上昇したのは順に、スイスフラン、ユーロ、英ポンド、加ドルで、上昇率はそれぞれ、0.79%、0.32%、0.09%、0.07%です。
世界的な信用収縮の様相ですが、各通貨の政策金利はあまり変更されていませんので、動揺が落ち着いてくればまた円は売られると考えています。
投機・投資行動はあくまで自己責任でお願いします。