前回はっきりした事は、良いポートフォリオとは、対象通貨の変位の中心付近に常に存在するポートフォリオです。言い換えれば、偏りがあるのは悪いポートフォリオということです。
図13(PF-B)のグラフは、対象通貨を同じ比率で分散するポートフォリオでした。PF-Bにおける各通貨の比率は、100%を通貨の数7で割って、すべて14.3%です。このポートフォリオは各通貨を平等に扱っているので、ここから再検討を出発してみたいと思います。
図15は図13の作成に使ったデータから起こしたグラフで、PF-Bの2004年通年の通貨それぞれのトレンドを表しています。この一年の期間において、PF-Bに対し米ドルは5.04%も下落し、豪ドルは2.35%、日本円は1.02%下落しています。これに反し、スイスフランが3.11%、ユーロが2.09%、加ドルが1.69%、ポンドが1.52%と、それぞれ上昇しています。
各国の金利水準についてここでは明記していないので、この期間スイスフランをずっと持っていたら一番儲かっていたかどうかは判りません。最も安定した通貨ポートフォリオを得ることが当面の課題なので、金利についての検討は後ですることにします。また、図15のトレンドはあくまで2004年通年のトレンドであって、調査対象期間が異なれば、結果も当然変わってきます。
次回は、2004年の前後の03年と05年について、PF-Bに対する各通貨の変位を調べてみたいと思います。