外貨を利用した資産運用のブログは数多くありますが、円も含めた通貨の分散投資を扱うものはありませんでした。忙しい人にもお勧めの「ほったらかしトレード」で安全確実に金利を稼ぐ、そんな投資法を紹介します。

PF-Dに対する各通貨の貢献前回は、図23「PF-Bに対する各通貨の貢献(2003〜05年)」を作成しました。今回はPF-Dに対しても同様のグラフを作成し、検討してみます。

図24はそのグラフ、「PF-Dに対する各通貨の貢献(2003〜05年)」です。図23と比較してどうでしょうか。全体の印象として、かなりばらつきの範囲が狭くなっていませんか。具体的に見てみましょう。

図23で下方に米ドルが3%弱まで、ポートフォリオ全体を引き下げていました。それが図24では2.5程度に減っています。また上方の例で見ると、図23において加ドルがやはり3%弱まで、ポートフォリオ全体を引き上げていました。それが図24では上方に2%弱に減っています。その他の通貨についても同様にばらつきの範囲が狭まっています。

各通貨貢献度の標準偏差を出すなど、数値で検証してもいいですが、まずグラフで視覚的にいけそうだと感じることが大事です。皆さんはどう思われたでしょうか。興味のあるところです。

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PF-Bに対する各通貨の貢献前回は、図22「PF-Dに対する各通貨の変位(2003〜05年)」を作成しましたが、図16「PF-Bに対する各通貨の変位(2003〜05年)」とほとんど違いが判りませんでした。

今回からは、より寄与率に着目した図を作成してみたいと考えています。まず図16ですが、開始日を100%とした時系列グラフになっていましたが、開始を0%とします。そして、7通貨すべて同じ寄与率(約14.3%)ですが、これを変位に掛けます。こうして得られたグラフが、図23です。比率が変わっただけなので、Y軸の目盛が違ってますが、図16のグラフと相似形になっています。

このグラフの解釈の仕方ですが、例えば豪ドルは3年間でPF-Bに対して2%上昇しているように見えますが、豪ドル自体がPF-Bに含まれているので、逆に豪ドルはPF-Bの価値を2%上昇させていたと考えます。豪ドルがポートフォリオに含まれていなければ、PF-Bの価値が2%下落していたと考えても結構です。

次回は、同様の考え方をPF-Dにも当てはめてみます。

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PF-Dに対する各通貨の変位前回は、変動係数×寄与率がすべて一定になる、適正な寄与率の7通貨から構成する「通貨ポートフォリオD」(PF-D)を作成しました。

主要な7通貨でポートフォリオを構成する場合、各通貨の寄与率をこのポートフォリオの値にすることで、本当に最も安定した組合せになっているのでしょうか。何らかの図を用いて、他の通貨ポートフォリオ(例えばPF-B)と安定性についての比較をしてみようと思います。

図22は、「PF-Dに対する各通貨の変位(2003〜05年)」のグラフです。以前、図16で「PF-Bに対する各通貨の変位(2003〜05年)」のグラフを作成していましたので、それと比較してみます。

図22も図16も、100%の軸を中心にして±20%の範囲で各通貨は変位しています。また、どちらのポートフォリオも偏りがほとんど無いように見えます。このグラフの比較では、なんら得るところは無いようです。

次回は、寄与率に着目して、図22と図16で作成した、通貨ポートフォリオに対する各通貨の変位(2003〜05年)のグラフを改良してみたいと考えています。

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通貨ポートフォリオD

前回は、各通貨の変動係数に寄与率を掛けた値が、7通貨間で一定になる定数aを求めました。は約37.2になりました。を各通貨の変動係数で割った値が、各通貨の適正な寄与率になります。

そこで、この適正な寄与率の7通貨から構成する通貨ポートフォリオを作成してみます。そしてこれを「通貨ポートフォリオD」(PF-D)と命名します。

図表21は、図表19と同形式で表現したPF-Dの表です。寄与率は大きい方から、ユーロ23.87、ポンド18.02、スイスフラン17.74、円14.05、豪ドル10.04、加ドル9.03、米ドル7.25となりました。米ドルの比率がかなり小さいのが印象的です。これで本当に大丈夫だろうかと心配になります。

しかし、変動係数×寄与率は意図したとおり、すべて0.37になっています。ポートフォリオ全体の変動係数も、PF-Bの3.04に比べ、PF-Dでは2.60と低く抑えられています。

次回は、通貨ポートフォリオDに対する各通貨の変位(2003〜05年)のグラフを作成してみます。

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変動係数×寄与率を一定にする

前回は、通貨ポートフォリオB(PF-B)に対し、2003〜05年の3年間における各通貨の変動係数に寄与率を掛けた図表19を作成しました。

PF-Bをより安全な通貨ポートフォリオにするためにはどうすればよいでしょうか。各通貨の変動係数に寄与率を掛けた値が通貨間で一定になれば、ポートフォリオに与える変動が通貨間で偏りが無いということになり、より安定したポートフォリオになる気がします。

図20に簡単に数式を書いてみました。変動係数は英語で「Coefficient of Variation」、寄与率は「Contribution Rate」なので、変動係数をVi(i=1..7)、寄与率をRi(i=1..7)としています。

は一定にした「変動係数×寄与率」です。また、寄与率Ri(i=1..7)の合計は100%です。これは、変動係数の逆数の和にを掛けると100になるということです。これを計算するとは約37.2になります。よって、各通貨の寄与率は37.2を変動係数で割った値です。(例:米ドルの場合、変動係数は約5.13ですから、37.2を5.13で割って、7.25が適正な米ドルの寄与率になります。)

次回は、各通貨を適正な寄与率で構成する通貨ポートフォリオを作成してみます。

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2003〜05年のPF-B変動係数
前回は2003〜05年の各通貨の基本統計量を調べ、各通貨の変動係数を求めました。今回は通貨ポートフォリオB(PF-B)全体の変動係数はどのように算出すべきか検討してみます。


各通貨それぞれの変動係数が通貨ポートフォリオ全体にどのように影響しているか考えてみます。PF-Bの場合、各通貨の組入れ比率はすべて等しく14.29%でした。この比率は通貨ポートフォリオに対する各通貨の寄与率と言うこともできます。すると、この寄与率に各通貨の変動係数を掛ければ、通貨ポートフォリオ全体に与える各通貨変動の度合いと考えられます。


図表19は、各通貨の変動係数に寄与率を掛けたものです。この値の平均値または合計値でもって、通貨ポートフォリオ全体の変動係数と考えてみます。この値を小さくすれば、より安全な通貨ポートフォリオと言うことができます。(但し、特定の通貨への偏りが無いという前提で。)


次回は、通貨ポートフォリオ全体の変動係数を、PF-Bよりも小さくしたポートフォリオを作成してみます。

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2003〜05年の各通貨の統計量
図表18は、同じ比率(100%を通貨の数7で割って、すべて14.3%)で通貨分散する「通貨ポートフォリオB」(略称:PF-B)に対する各通貨変位の基本統計量です。ポートフォリオ全体の平均が100なので、各通貨変位の平均値が100より小さければ下降トレンド、100より大きければ上昇トレンドであったことになります。


次に標準偏差を見てみます。標準偏差とはデータの散らばり度合いを表す数値であり、標準偏差が小さい場合は、データは平均のところにまとまり、 標準偏差が大きい場合は、データは平均から散らばります。対象データの分布が仮に正規分布であれば、平均値±標準偏差の間に全体の約68% 平均値±標準偏差×2の間に全体の約95%が含まれます。標準偏差を見れば通貨の変動性をある程度は把握することができます。


しかし、平均が異なる各通貨のばらつき度合いを比較する場合、標準偏差をそのまま使用することはできません。各通貨のばらつきを比較する場合は「変動係数」を見ます。変動係数は標準偏差÷平均の%表示で表します。変動係数の昇順に、ユーロ<ポンド<スイスフラン<円<豪ドル<加ドル<米ドルとなっています。米ドルの変動係数はユーロの3倍以上です。安定した通貨ポートフォリオにする為には、変動係数の小さい通貨を多めに、変動係数の大きい通貨を少なめにする必要があるのではないでしょうか。

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2003〜05年の通貨トレンド前回、調査期間を3年にして気がついた点は、米ドルの下落トレンドは05年になってから反転していること。それから、豪ドルの下落トレンドは04年だけで、03年と05年は逆に上昇トレンドであったこと。さらに加ドルは05年になってからすごい勢いで上昇していること。逆に日本円は05年に下落が鮮明になったこと等でした。


図17「2003〜05年の通貨トレンド」は、前回図16の作成に使ったデータから起こしたグラフで、PF-Bの2003〜05年を通した通貨それぞれのトレンドを表しています。


この3年の期間において、PF-Bに対し米ドルはトータルで11.74%も下落し、日本円は10.3%、英ポンドは5.57%、スイスフランは6.06%下落しています。これに対し、豪ドルが14.2%、加ドルが19.1%上昇しています。ユーロはほとんど変わらずです。


日本円について興味深いことに、7カ国平均からは10%以上下落しているにもかかわらず、米ドルに対しては若干上昇しています。このため、日頃米ドルとの対比ばかりで為替レートを見ている日本人には、少し円高傾向かと思われていたかもしれません。しかし実際は円安が進んでいた訳で、米ドル相場だけで為替を論ずることの危険性をあらためて確認できました。

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2003〜05年の各通貨の変位3つ前の回で、同じ比率で通貨分散する「通貨ポートフォリオB」(略称:PF-B)を作り、図13として、その「PF-Bに対する各通貨の変位(2004年)」のグラフを作成しました。PF-Bにおける各通貨の比率は、100%を通貨の数7で割って、すべて14.3%です。


さらに前回は図15として、PF-Bに対する各通貨の2004年のトレンドに焦点を当てたグラフ「2004年の通貨トレンド」を作りました。トレンドを2004年だけで論じるころはできないと思い、今回は期間を3年に拡張して、「PF-Bに対する各通貨の変位(2003〜05年)」のグラフ(図16)を作成しました。


期間を3年にして気がついた点ですが、米ドルの下落トレンドは05年になってから反転していること。それから、豪ドルの下落トレンドは04年だけで、03年と05年は逆に上昇トレンドであったこと。さらに加ドルは05年になってからすごい勢いで上昇していること。逆に日本円は05年に下落が鮮明になったこと等です。


次回は、「2003〜05年の通貨トレンド」のグラフを作成して検証します。

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2004年の通貨トレンド前回はっきりした事は、良いポートフォリオとは、対象通貨の変位の中心付近に常に存在するポートフォリオです。言い換えれば、偏りがあるのは悪いポートフォリオということです。


図13(PF-B)のグラフは、対象通貨を同じ比率で分散するポートフォリオでした。PF-Bにおける各通貨の比率は、100%を通貨の数7で割って、すべて14.3%です。このポートフォリオは各通貨を平等に扱っているので、ここから再検討を出発してみたいと思います。


図15は図13の作成に使ったデータから起こしたグラフで、PF-Bの2004年通年の通貨それぞれのトレンドを表しています。この一年の期間において、PF-Bに対し米ドルは5.04%も下落し、豪ドルは2.35%、日本円は1.02%下落しています。これに反し、スイスフランが3.11%、ユーロが2.09%、加ドルが1.69%、ポンドが1.52%と、それぞれ上昇しています。


各国の金利水準についてここでは明記していないので、この期間スイスフランをずっと持っていたら一番儲かっていたかどうかは判りません。最も安定した通貨ポートフォリオを得ることが当面の課題なので、金利についての検討は後ですることにします。また、図15のトレンドはあくまで2004年通年のトレンドであって、調査対象期間が異なれば、結果も当然変わってきます。


次回は、2004年の前後の03年と05年について、PF-Bに対する各通貨の変位を調べてみたいと思います。

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丸刈り髭オヤジ

Author:丸刈り髭オヤジ
初めまして、「丸刈り髭オヤジ」こと細井芳和です。たぶん!?日本一小さい投資会社の社長をしてます。会社は設立3年になります。収益の99%はデリバティブによる資産運用です。商品先物取引、外国為替証拠金取引(FX)、日経225先物取引をやってます。

ずいぶんハイリスク・オンパレードな仕事内容だなぁと思われるかもしれませんが、それぞれを相互補完的に組み合せているので、リスクはかなり抑えられています。(おかげで3年続いています)

このブログを立ち上げた動機は、比較的低リスクで収入が得られる「外貨分散投資」を、広く知っていただきたいと考えたからです。

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