前回は、円キャリートレードの元になる各通貨スワップ金利の、過去1年間の推移を見ました。一年を通して見ると、欧州通貨の上昇傾向、米州通貨の下降傾向、豪ドルの中立という感じでしたね。
但し、最近の加ドルの動きには特別な注意が必要と感じています。一般にスワップ金利が上昇傾向だと対象通貨は高くなりやすく、下落傾向だと安くなりやすいと言われます。
しかし、最近の加ドルの上昇にはこの法則が当てはまっていません。どれだけ異常な上昇なのか通貨価値変位のグラフで見てみることにします。
図75は「直近2ヶ月間の通貨価値変位」を表す折れ線グラフです。2007年3月26日を基準に平日45日間の、7通貨等配分ポートフォリオ(PF-B)からの各通貨の変位を求めてグラフにしています。(図をクリックすると拡大表示されます。)
赤線で示した「円」の動きに注目しますと、この2ヶ月の間ほぼ一貫して円安が進行していることがわかります。円の下落率は4.0%に達しています。
特筆すべきは1ヶ月前からの加ドルの上昇です。円でその上昇率を計ると、その幅はこの2ヶ月で10%を超えています。年率に換算すると60%です。
まあ、少し上がり過ぎのきらいがあるので、急落も念頭においておくべきでしょう。
投機・投資行動はあくまで自己責任でお願いします。